よくある相談Q&A

交通事故による怪我の慰謝料の基準は?【弁護士が解説】


掲載日:2014年6月2日|最終更新日:2020年4月21日

慰謝料の基準には、自賠責保険基準任意保険会社基準裁判基準の3つの基準があります。

以下、それぞれについて説明します。

自賠責保険基準

自賠責保険基準とは、自賠責保険に請求した場合の慰謝料の支払い基準です。

傷害慰謝料について

傷害慰謝料は、入院や通院したことに対する慰謝料です。

自賠責保険の基準では、1日 4200円で、「通院実日数(実際に通院した日数)の2倍の日数」と、「通院期間の日数」の少ない方を乗じることで計算します

具体例 通院実日数60日で、通院期間が150日の場合の傷害慰謝料



60日 × 2 = 120日
< 150日 となるため、120日が対象日数になります。

つまり、4200円 × 120日 = 50万4000円が傷害慰謝料の金額となります。

なお、自賠責保険には、120万円の限度額があります

この限度額は、傷害慰謝料、治療費、休業損害、通院交通費などを含めての限度額です。

したがって、慰謝料が 50万円となる場合でも、すでに、治療費が 80万円かかっている場合には、自賠責保険からは 40万円までしか支払いを受けることができません。

 

後遺障害慰謝料

お金のイメージ画像後遺障害慰謝料とは、後遺障害が残存したことに対する慰謝料です。

自賠責保険の基準では、等級に応じて下表の金額となっています。

()内の金額は、逸失利益などを含んだ保険金の上限額です。

【自動車損害賠償保障法施行令別表第1の場合(介護を要する後遺障害の場合)】

第1級 第2級
1600万円
(4000万円)
1163万円
(3000万円)

 

【自動車損害賠償保障法施行令別表第2の場合】

第1級 第2級 第3級 第4級 第5級 第6級 第7級

1100万円(3000万円)

958万円(2590万円) 829万円(2219万円) 712万円(1889万円) 599万円(1574万円) 498万円
(1296万円)
409万円
(1051万円)
第8級 第9級 第10級 第11級 第12級 第13級 第14級
324万円(819万円 245万円
(616万円)
187万円(461万円) 135万円
(331万円)
93万円
(224万円)
57万円
(139万円)
32万円
(75万円)

 

 

任意保険会社の基準

保険任意保険会社の基準は、各保険会社が内部的に設定している賠償基準です。

弁護士が介入していない状況で、示談交渉となった場合には、任意保険会社の基準で賠償の提示があります。

任意保険会社の基準は自賠責保険の基準よりは高い水準といえます。

ただし、交渉の段階では、提示する金額は自由であるため、自賠責保険の基準で賠償の提案がされる場合が散見されます。

任意保険会社から賠償の提示があった場合には、鵜呑みにすることなく専門の弁護士に相談されることをお勧めします。

 

 

裁判基準

傷害慰謝料

赤い本裁判基準の傷害慰謝料は、入通院期間によって算定されます。

入通院期間に応じて賠償額が記載された表に基づいて算定されており、別表Ⅰは、骨折や脱臼等の重傷を負っている場合に使用される表で、別表Ⅱは、ムチウチや打撲の際に使用される表です。

傷害慰謝料の入通院慰謝料裁判基準
骨折などの場合
入院 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 13月 14月 15月
通院 53 101 145 184 217 244 266 284 297 306 314 321 328 334 340
1月 28 77 122 162 199 228 252 274 291 303 311 318 325 332 336 342
2月 52 98 139 177 210 236 260 281 297 308 315 322 329 334 338 344
3月 73 115 154 188 218 244 267 287 302 312 319 326 331 336 340 346
4月 90 130 165 196 226 251 273 292 306 316 323 328 333 338 342 348
5月 105 141 173 204 233 257 278 296 310 320 325 330 335 340 344 350
6月 116 149 181 211 239 262 282 300 314 322 327 332 337 342 346
7月 124 157 188 217 244 266 286 304 316 324 329 334 339 344
8月 132 164 194 222 248 270 290 306 318 326 331 336 341
9月 139 170 199 226 252 274 292 308 320 328 333 338
10月 145 175 203 230 256 276 294 310 322 330 335
11月 150 179 207 234 258 278 296 312 324 332
12月 154 183 211 236 260 280 298 314 326
13月 158 187 213 238 262 282 300 316
14月 162 189 215 240 264 284 302
15月 164 191 217 242 266 286

 

 

捻挫や打撲などの軽傷時
入院 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 13月 14月 15月
通院 35 66 92 116 135 152 165 176 186 195 204 211 218 223 228
1月 19 52 83 106 128 145 160 171 182 190 199 206 212 219 224 229
2月 36 69 97 118 138 153 166 177 186 194 201 207 213 220 225 230
3月 53 83 109 128 146 159 172 181 190 196 202 208 214 221 226 231
4月 67 95 119 136 152 165 176 185 192 197 203 209 215 222 227 232
5月 79 105 127 142 158 169 180 187 193 198 204 210 216 223 228 233
6月 89 113 133 148 162 173 182 188 194 199 205 211 217 224 229
7月 97 119 139 152 166 175 183 189 195 200 206 212 218 225
8月 103 125 143 156 168 176 184 190 196 201 207 213 219
9月 109 129 147 158 169 177 185 191 197 202 208 214
10月 113 133 149 159 170 178 186 192 198 203 209
11月 117 135 150 160 171 179 187 193 199 204
12月 119 136 151 161 172 180 188 194 200
13月 120 137 152 162 173 181 189 195
14月 121 138 153 163 174 182 190
15月 122 139 154 164 175 183

 

※上記表は、目安であり各事案に応じて修正されることもあります。

 

 

後遺障害慰謝料

裁判基準の後遺障害慰謝料は、下表のとおりです。

第1級 第2級 第3級 第4級 第5級 第6級 第7級

2800万円

2370万円 1990万円 1670万円 1400万円 1180万円 1000万円
第8級 第9級 第10級 第11級 第12級 第13級 第14級
830万円 690万円 550万円 420万円 290万円 180万円 110万円

上記表は、あくまで目安であり、障害の程度等によって金額が変わることもあります。

 

 

弁護士による示談交渉

以上のとおり、慰謝料の基準には、自賠責保険会社の基準、任意保険会社の基準、裁判基準の3つの基準があります。

賠償水準の高さでいうと、

自賠責保険の基準 < 任意保険会社の基準 < 裁判基準

という順番になります。

弁護士が、示談交渉をする場合には、裁判基準を前提として交渉を行いますので、被害者個人で交渉をされる場合に比べて賠償金が高くなる傾向があります。

相手保険会社の提示額が適切な金額か不安な場合には、専門の弁護士に相談されることをお勧めします。

当事務所の慰謝料請求サポートについては、こちらをご覧ください。

 

 

関連Q&A

 

 


交通事故よくある相談Q&A一覧

なぜ交通事故は弁護士に依頼すべきなのか?

お問い合わせ Web予約